2016年3月15日火曜日

念願の夢が叶ってモロッコへ行ってきました VOL.1

まだ私が十代だった頃だったと思います。
「グッバイモロッコ」という映画を観てから、いつかモロッコへ行ってみたい
という気持ちがずっとありました。



あれから10年以上が経ち、
念願のモロッコへ2月1日から3週間、一人旅してまいりました。

きっかけとなった「グッバイモロッコ」の舞台はマラケシュでしたが、
渡航迄の10年の間に、大好きなカラー「青い町 シャウエン」のことを知り
いつか、シャウエンで暮らすように旅をしよう、と思うようになり
ついに夢が現実となりました。

シャウエン=正式名称:Chefchaouen

シャウエンがなぜ青いのか、は
青は蚊が寄ってこない色だと信じられており、今も年に一度、市民総出で街が青に塗られます。

モロッコには「旧市街」=「メディナ」というエリアがあります。
反対語は「新市街」で、文字通り、旧市街は、古くからある街で
モロッコの古くからある町並みや文化が守られた地区です。

ほとんどのメディナは、大きな外壁に囲まれていて
その文化は大切に守られ、今も息づいています。

シェウンでは、多くの職人が、それぞれの地域の伝統を受け継ぐデザインを継承し、毎日のんびりと?製作に励んでおりました。


残念ながら、日本の真裏の国のモロッコの情報はネット上には情報乏しく、
モロカンの話す情報を信じることしかできませんが
モロッコ文化はとても興味深くその生活観念に感銘を受けました。

まずは、モロッコはとてもシンプルであるという印象を受けました。

例えば、一番身近な「食生活」ですが
売られているほとんどの野菜や魚、肉が、地元生産のものであり
種類が限られている事。







料理も、シャウエンでは、タジン鍋、クスクス、サラダしかほとんど目にかけることがなく、それに使われる

タマネギ、人参、トマト、じゃがいも、チリ、ピーマン、キャベツ、少しのお米、にんにく、アボカド、きゅうり、ズッキーニ、サラダ菜、パクチー、パセリ。。

この野菜以外はほとんど目にかけることがなく、変わり種といわれる野菜=外来種の野菜はほとんどありません。
たまねぎは、白タマネギは一度も見る事はなく、全て紫タマネギで
ほとんどの野菜が、薄味です。

これは砂漠のあるモロッコならではの味なのでしょうね。

しかも、野菜が売られているエリア、肉が売られているエリア、魚が売られているエリアなどが決まっていて、
肉を買いに肉エリアに行こう!と行った具合です。

肉屋さんの隣は肉屋さんですし、
野菜屋さんの隣は野菜屋さんです。


競争が激しい先進国では考えられないことですよね。
そして、モロッコでは「新鮮」にこだわり、
朝作ったサラダは夜にはもう食べない程の徹底さ、
わたしがホテルで一生懸命に朝刻んだサラダは、夜、誰も手をつけてくれませんでしたし、他の場面では、「そんなの食べてはいけない!」と忠告される程でした。

モロッコは野菜が本当に安くて、
農業と言うか、それは、生活に必要な最低限のお金の為に売られており、
トマト=10yen、じゃがいも=10yen…程で買える為、
モロッコでは月収3万程の収入でお金に困る事無く暮らせるそうです。


↑これ全部で150yenくらい↑

更に、モロッコは手工業製品が多いのですが、
そのほぼ100%が、現地の古くからあるデザインを使用したものであること。
例えば、地域毎に、使う素材、デザイン、製造過程がトラディショナルであること。

素材や丈夫さを重要視する為、
大切に使って長く愛用できるのが特徴です。
加えて、それらをきちんと愛用する文化があります。

例えば、モロッコでは自然素材にこだわり、
特に、ウールやレザー、木製品、陶器などがよく見られます。

先に書いたように、デザインはトラディショナルなもので
先鋭的なオリジナルデザインはほとんど見られない為、
おそらく、自分の故郷の文化への誇りや、愛着などがあるのでしょう。



どのエリアでも、自分の故郷への愛を訴える言葉が聞こえてきましたし
交流の中で、それを感じる事ができました。

これまで、インドやネパールも旅してきましたが、
それ以上にモロッコ文化に惹かれる理由は
ヨーロッパ文化の介入があるからだと思います。

古くは、スペインやポルトガル、フランスに支配された歴史があり、
ヨーロッパとアフリカの玄関口として長く栄えた国であり、更に、そこへイスラム文化が交じり、
オリジナルのモロッコ文化と長い年月をかけてうまく融合していると感じました。

これがモロッコの最大の特徴かと思います。

私が肌で感じたのは、スペインとインドを足して2で割ったような文化です。

基本的に、陽気で、そしてスピリチュアル。

ちなみに、インドに似てるね、と言ったら否定されましたがw

3週間の旅だった為、伝えたい事がたくさんありますが、
今回は、モロッコはいかにシンプルで魅惑な国だったかを一番にお伝えしたかったので
モロッコ旅行記 VOL.1はこれにて、

次回VOL.2をお楽しみに☆